今一度考えたいフィルムを使う意味と自分自身のこだわり

このblogを読んでくれる方は大きく分けて、「お客様」「美容師さん」「instagramのフォロワーの方々」「僕のファン(希少)」の4パターンに分けることができます。

さらに「美容師さん」の分野で細分化すると、「知り合い」「知り合いではないけど気になる」というように分けれて、「気になる」という方の多くは「写真のこと」ではないかと思っています。

instagramやfacebookでも度々聞かれることが多いので、今一度ここに自分が考えるこだわりを記しておきます。

おそらく知らない人の名前やわからない言葉も多いと思いますが、さらりと読み流すだけでも良いのでぜひ読んでみて下さい。

デジタル全盛の時代になぜフィルムを使うのか

まずここを伝えておかなければ話になりません。

僕の考えを理解した上で興味ある、ないを判断して頂くと泣いて喜びます。

今なお続く90年代リバイバル

ノームコアの流行の最中か、あとくらいでしょうか。世界を席巻しているファッションの「90年代ブーム」。

ファッションのトレンドを勉強している人はもちろんご存知ではあると思います。そして、「90年代のファッション誌のエディトリアルはネガスキャンであった」ということがとても重要なことです。

つまり、90年代ブームで、その感じを雑誌で表現するとなると、やはりネガフィルムのスキャンが一番相性が良いわけなんです。

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(90年代といったらHIROMIX。逆に今っぽいですね。)

日本では奥山くん以降と言われるが、、

日本でフィルムブームの火付け役といえば、奥山由之くんです。

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フィルム特有の感光の使い方がHIROMIXと同じですね。

何を隠そう、HIROMIXは95年にCanonの写真新世紀で賞を獲り、2011年に奥山君は写真新世紀にてHIROMIXから賞をもらいました。

ちなみに「写ルンです」を流行らした人、といえば今は伝わりますよね。instagramでも今写ルンですは大ブームです。

しかし実はその前に「フィルム」をアートに昇華させたフォトグラファーがいます。それは、、

アメリカで最も重要なフォトグラファー、ライアン・マッギンレー

わずか25歳の若さでホイットニー美術館での個展を成功させたライアン・マッギンレー。

2000年代、様々なフォトグラファーがフィルムからデジタルに移行したころ、ライアンはあえてフィルムを使い、光が漏れて「失敗」となる現象、「感光した写真」を作品として発表するのです。

今はデジタルで撮っているライアンですが、当時はそのフィルムの斬新さにみんなぶっ飛んだというわけ。

今大人気の加工アプリといえば

iphoneで人気の加工アプリといえば、vscoですよね。

実はこれ、vsco filmと言われる加工ソフトがありまして、photoshopのLightroomにプリセットで入れることができます。

そこにはfuji 100とか、kodak portra400 とか、バーーーッとプリセットが羅列されているのですが、

要はportra400とか選んだら、自動で「portra400というフィルムで撮った写真にレタッチしてくれる」ということです。

ちなみにportra400とはkodak社の人気フィルムで、彩度が低くて、ネガらしい写真が撮れるフィルムです。

要は「フィルム風加工が思いのまま」なわけです。これは便利。だけど、

「デジタルで撮ってフィルム風にするってことは、フィルムの方が表現として強いわけ??」

と思うわけです。実際今の雑誌のエディトリアルはフィルムっぽい写真が多いですよね。

じゃあガチでフィルムで撮ったらよくね?という感じになったわけです。〇〇風より〇〇!の方が強いですからね。

今っぽいネガフィルム、フィルムだけどちょっと違う質感になるポジフィルム

ネガフィルムとは現像するとこのようになるやつです。

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ネガフィルムはオレンジを基調として、被写体の色が補色として記録されるフィルムです。すなわち、赤は緑、黒は白、というようにです。

また、ネガフィルムはラチチュード(露出の許容範囲)が広く、少々の露出不足・露出過剰はプリント時の補正でわからなくすることが可能です。
このことからネガフィルムは「露出の失敗が少ないフィルム=初心者用フィルム」という概念が広まりました。

写ルンですはまさにこれにあたります。誰でもそれなりにいい感じに撮れますからね。

そして今はこのネガデータをスキャンして色味をphotoshopとかでちょこちょこっと変えるのが一番流行っている感じですね。

しかしながらポジフィルムというのは、

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このように撮り終えて現像したものがもうすでに色が形成されます。

ポジフィルムは適正な露光&その場の色温度等光線状態に注意すれば見た目の通り近い感じに写ります。

しかしながらフィルム自体で画像が形成されますので後で手直しは出来ないし、撮影に対してもよりシビアな露出を求められます。枚数が限られていてしかもその場で確認できないわけなので、難しいってことです。

そして僕はほとんどの撮影をポジで撮っています。なぜ??

ネガは透明感、ポジは湿り気

僕の中ではこのように今解釈しています。

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上がネガ、下がポジです。

カメラは同じ、条件も同じ。で、ここまで違うのです。

見てもらうと一目瞭然、って感じだと思うのですが、ネガの方が今っぽいですよね、透明感あって、ネガ独特の浅い感じがオシャレ。

ポジは「そこに人が写ってる感」が強烈に出ます。肌の質感とか、空気の湿った感じとか、しっかり写ります。フィルムにもよりますが、「赤」の発色が綺麗です。ネガでもデジでレタッチしたものとも、違うんです。

で、僕はポジの湿った感じがすごく好きで、湿気が多くて雨が多い国で生まれてるし、湿った感じとか気怠い感じってすごくセクシーに感じて、作品としてすごく好きなんです。うまく撮ればフィルム自体が作品になるからレタッチ作業がいらない、というのも好き。

結局は「好き」ということ

で、なんでポジフィルム使ってるかって、単純にポジで撮った写真が好きだ、それだけのことなんです。

でも「マイブーム」的なことで、ネガにいったりデジにいったり、色々してます。それでいいと思ってます。結局自分が興味持ってやったことが結果として自分の「引き出し」になるわけですから。開けることができる引き出しはある程度は多い方がいいですよね。開けるか開けないかは自分次第だから。

と、いうわけで、5月のセミナーもありがたいことにキャンセル待ちになったことですし、美容師カメラライフを楽しんでいきましょう!

one love.

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